老健Now・12(最終回)
老健施設は,これからも進化する
小山 秀夫
1
1国立医療・病院管理研究所医療経済研究部
pp.1166-1167
発行日 1994年12月1日
Published Date 1994/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901406
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この連載が掲載されてからの約1年半は,老健施設にとっても,老健施設制度にとっても重要な時期であった.制度が本格実施されてから丸5年は老健施設の普及啓蒙の時代であり,平成5年度からは,サービスの質の時代を迎えた.なぜならば,5年度から「特別養護老人ホーム・老人保健施設のサービス評価事業」が開始され,6年4月と10月に施設療養費の改定があったからである.サービス評価とケアプランの策定は,質の向上のためのひとつの道具であり,これらを普及させることが求められた.さらに,老健施設を在宅シフト化し,病院や診療所,老人ホームや介護支援センター,訪問看護ステーションや市町村と連携し,望ましい在宅ケア体制を確立する必要もあった.そのためには,老健施設が日々進化し,地域における老人ケアの有効で効率的な社会資源にならなければならない.
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