医療・病院管理用語ミニ辞典
[救急医療]ミラー・アボット管(イレウス管)挿入法/[病院管理]公費医療
中江 純夫
1
Sumio NAKAE
1
1杏林大学救急医学目白第三病院
pp.534
発行日 1991年6月1日
Published Date 1991/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900950
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イレウスとは,種々の原因で腸管内容の通過障害が生じ,急性で重篤な症状を呈する病態をいう.イレウスは,成因別,病態別に分類されているが,大別すると機械的イレウスと機能的イレウスの2つがある.イレウスの治療方針はそれぞれのイレウスにより異なるが,治療の基本は①輸液を中心とした全身管理と,②腸管の減圧を目的とした吸引療法,すなわち消化管内容物の除去である.
この吸引療法に使用するチューブには,短いチューブ(胃管)と長いチューブ(イレウス管)があるが,腸管の減圧により効果が高いのは後者である.
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