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フランスの医療費統計②
中島 誠
1
Makoto NAKAJIMA
1
1経済企画庁国民生活局国民生活政策課
pp.526-527
発行日 1990年6月1日
Published Date 1990/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900671
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1.フランスにおける医療費の概況
フランスにおいても,人口の高齢化や医療技術の進歩,医療関係者の増加等によって,医療費が急増している(表1〜3,図1).そして,その抑制は,今後増加が見込まれる要介護老人の処遇とともに,医療行政の大きな課題となっている.
フランスの医療保険制度は,入院については現物給付制(疾病保険初級金庫から医療機関に直接償還される),外来については償還制を採用している.具体的には,患者は,入院の場合,入院日額の20%か定額負担1日当たり27フラン(1988年1月1日現在)のどちらか多い方の額を入院施設に支払えばよく,外来の場合は,一旦全額を医療機関に納めた後,疾病保険初級金庫に償還の申請を行うこととなる.
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