特集 グルメ時代の病院の食事
「患者の特別注文による追加食」はどう実施されているか
編集部
pp.233-234
発行日 1990年3月1日
Published Date 1990/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900593
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昭和62年6月26日に発表された厚生省国民医療総合対策本部中間報告は,「病院給食の改善」の具体的な方策として,「給食に対する患者の不満を解消し,患者がおいしく食べられる食事を提供し,医療サービスの一環として給食の効果が十分に発揮されるよう,カロリー等に偏った給食の在り方を見直すとともに,それに応じた診療報酬面での対応を図る.また,ニーズの多様化,高度化に対応するため患者が選択できる複数メニューの提供を図ることとし,そのための費用負担の在り方を検討するとともに,病院給食の外部委託の活用を図る.(以下略)」とまとめた.
昭和63年4月の診療報酬改定のさいに新設された「患者の特別注文による追加食」(以下,特注食と略)は,この中間報告を受けたものといえよう.つまり,「患者の選択の幅の拡大」を図るために盛り込まれたものである.
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