連載 事例と財務から読み解く 地域に根差した病院の経営・43
医療法人林病院—病床再編と職員負担軽減で持続可能な体制へ
佐藤 夏海
1
1独立行政法人福祉医療機構 経営サポートセンター リサーチグループ
pp.70-75
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541212097
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医療法人林病院(以下,同院)は,福井県越前市に所在する急性期・回復期機能を併せ持つ病院である.特急も停車する武生駅の目の前にある同院は,二度の建て替えを経ながら同地で医療を提供し続け,2023年で設立110周年を迎えた.
長きにわたって地域の急性期医療を担ってきた同院は,2014年,二度目の建て替え計画が始動したタイミングで医療機能の見直しに取りかかった.さまざまな角度からの検討を重ね,急性期病床を半減させて総病床数の4分の3を回復期とする構成に再編した.また,近年では職員の負担軽減のため,時間外診療の選定療養費導入や外来の休診日拡大も行っている.本稿では,同院のこうした取り組みについて紹介したい.
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