連載 アーキテクチャー×マネジメント・74
住友別子病院
大守 昌利
1
,
滝口 秀樹
1
,
村瀬 慶征
1
1株式会社日建設計 設計部門
pp.100-105
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211354
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■はじめに
かつて世界一の産銅量を誇った住友グループの原点である「別子銅山」において,住友家事業の従事者とその家族の診療を目的として,明治16(1883)年に住友別子病院は開設された.以来幾多の変遷を経て,昭和41(1966)年現在地に移転(旧病院).愛媛県の新居浜・西条医療圏の基幹病院として,地域と共に発展してきた.旧病院は医療機能の拡大,患者数の増加に応え増改築を繰り返してきたが,設備の老朽化と狭隘化が進行.また,県の耐震改修促進計画への対応が求められた.2010年病院は独自に「新住友別子病院建設基本構想」をまとめ,慣れ親しまれた現地で建て替えが行われることとなった.その後,多くの荒波を乗り越え,2014年9月に着工.工事は3期,約3年半に及び(図1),2018年7月にグランドオープンを迎えた.
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