発行日 1949年7月1日
Published Date 1949/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210141
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すべて物事を合理的に行ふ爲には,實情の把握と,これにもとづく計晝とが先行する必要がある。計畫のない仕事は恰も眼かくしをして事をなすに等しく,無理や無駄があって能率が低下する。
この實情の把握と,これにもとづく計晝の樹立の過程に於て,従來ともすれば科學性の缺ける所が多かったが,こゝに科學的量的な觀察方法と,数理統計學に基く推定・檢定及び計畫方法を取入れる事により,眞に合理的な企畫・經理・研究等が行はれ得ることになる。此の意味で「測れるものはすべて之を測れ」といふ科學的探究の態度が生きて來るのであって,米・英では今次大戦の作戦計晝に際して,特に科學的量的調査計畫を重視して成功を收めたといふ事である。
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