特集 病院と医師の教育研修
座談会
学会関連研修認定病院の認定基準と研修方式
植村 研一
1
,
畑尾 正彦
2
,
橋本 信也
3
,
岩﨑 榮
4
Kenichi UEMURA
1
,
Masahiko HATAO
2
,
Nobuya HASHIMOTO
3
,
Sakai IWASAKI
4
1浜松医科大学脳神経外科
2武蔵野赤十字病院外科
3東京慈恵会医科大学第3内科
4病院管理研究所医療管理部
pp.1027-1034
発行日 1989年10月1日
Published Date 1989/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209702
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認定(専門)医制度は何のため
岩﨑 最近,認定医あるいは専門医制度が脚光を浴びてきましたが,このような傾向が生じてきたのは,残念ながらこの認定医や専門医を育成しようという教育的理由からではなく,第2次医療法改正に伴う標榜診療科の問題や広告規制の緩和といった観点から出てきたという感じがしないでもありません.つまり,認定医・専門医であれば,その診療科目を堂々と標榜することができ,ある意味では広告も可能であるから,認定医・専門医の資格を取得したほうが有利であると….その意味で,医学教育学会その他のこれまでの活動とは逆行する流れになっているのではないかと懸念するわけです.
そこで,本日は各学会関連の認定(専門)医制度に関する動きを中心にして,研修施設認定基準や研修方式について,教育・研修という観点に照らし合わせながら論じていただきたいと思います.
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