病院管理トピックス 医療情報・診療録管理
診療情報の精度管理,他
星野 桂子
1
Keiko HOSHINO
1
1病院管理研究所医療管理部
pp.645-648
発行日 1989年7月1日
Published Date 1989/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209618
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◆精度管理はなぜ必要か
医師の診療記録は「医師個人の備忘録」という時代は終わろうとしている.患者の治療やリハビリ,健康の維持増進のために,医師を含めた様々の専門家がともにチームを組んで医療を行うようになりつつある.専門家はそれぞれに自らの行った行為と患者の状態を記録する.記録は各専門家の間をつなぐ重要な役割を担う.例えば,高齢者の受診が増え,複数の医師にかかるのが当たり前になろうとしている昨今,その患者の薬歴管理が必要になっている.医師は次の診療のために看護記録で入院患者の状態把握をする.医療の効果を評価するとき,記録から情報を得て統計処理をする.医療訴訟に限らず,診療の記録は様々な場面で使われる.どれ一つとっても抜けや落ちのない正確な情報が必要なことは言うまでもない.
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