特集 取引き先と上手に付き合う
薬品業者との取引きの進め方
田中 凞
1
Hiromu TANAKA
1
1井上病院
pp.112-114
発行日 1986年2月1日
Published Date 1986/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208764
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いわゆる井上病院方式が生まれるまで
かつて病院に勤務しはじめのころ,そう,今から20年以上も前であろうか,院長から薬品購入の担当たることを示唆されて,はたと困ったことが,つい昨日のことのように思い返される.千数百もの品種の薬品,しかも多岐にわたるメーカー構成,系列化,競合する問屋攻勢,そういった薬品取引きに関して,当時の病院側は概して無防備といおうか,非論理的であり,一貫性を欠き,確たるセオリーも何も見出せないかのように思われた.
もちろん,参考書籍類も,現在のように,具体的にまとめられたものは,何一つなかったと言って過言ではない.3か月ぐらい,伝票の流れを黙って観察するかたわら,あえて言えば,自分の背丈にもなんなんとする関係書籍の間を懸命に彷徨した.その結果,帰納的に見出された一つのパターンがあった.
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