特集 病院の24時間体制
対談
病院と24時間体制
野辺地 篤郎
1
,
黒田 幸男
2
Tokuro NOBECHI
1
,
Yukio KURODA
2
1聖路加国際病院
2虎の門病院事務部
pp.733-738
発行日 1985年9月1日
Published Date 1985/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208664
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黒田 病院が24時間診療体制をとるということは当たり前のことで,いつ患者さんが来ても対応できることが本来のあり方だとは思うんです.しかし,一病院でいつだれが来ても,どんなことにも応じられるということは,現実的には不可能に近いかと思います.そういう意味でまず,野辺地先生,患者のニーズをどこまで満たしていくべきかということについてどうお考えですか.
野辺地 24時間体制とは24時間同じレベルで医療をしろということではない.つまり夜,患者が来た場合に,その人に今すぐ何かしなければいけないか,あしたまで処置をしなくてもよいかという見分けをすることが第一で,すぐ対応が必要ならばそれをしてあげる.そういうことができる.それが24時間体制だと思います.
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