中小規模病院の運営
中小病院の役割とその展望
川添 善弘
1
1病院管理研究所
pp.45-48
発行日 1982年1月1日
Published Date 1982/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207647
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病院と診療所の相違
日本の医療は,病院,診療所を中心に行われている.最近は,各種の保健組織,検査施設,社会復帰施設,老人ホームなどの虚弱者援護施設や,訪問看護などのケアが進展しつつあるが,その大部分は,病院,診療所を母体としている.
昭和53年には,1日平均で115万人の入院患者,716万人の外来患者が,病院,診療所で医療を受けた(歯科診療所を除くと外来患者数は,598万人である).無床診療所を除けば,医師は,入院患者も外来患者も診療するが,平均的にみて,1人の外来患者に掛ける手間は,入院患者の2.5分の1程度であるので,以下,入院患者+外来患者÷2.5を入院換算患者数と呼ぶこととする.病院,診療所を含め,医師1人当たりの患者数は,入院6.9人,外来42.8人であるから入院換算患者数は21.2人となる(医師にも,常勤者と非常勤者があるから,勤務時間を考慮して,常勤換算をしている).
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