ほんねたてまえ
我々国民が医療費の使い方を考える/士農工商
P
pp.639
発行日 1980年7月1日
Published Date 1980/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207210
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医療保障ということばがある.国民の医療は国が保障するということであるが,打ち出の小槌ではあるまいし,国が印刷するお札で国民の医療を行うというお話にはならぬ.健康保険はお互いの保険であるが,国庫の金を持ち込むとなると,うえのにおいが漂ってくる.国庫の金もまた納税者によるものであることを忘れがちになる.
国民が担当するその医療費が10兆円に達してしまった.国民1人当たり年額10万円のこの費用はやむところなく増え続けるものと見込まれている.
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