講座 入門・診療記録管理・最終回
閲覧・貸出し・返却等の業務
栗田 静枝
1
1聖路加国際病院診療記録管理室
pp.678-679
発行日 1979年8月1日
Published Date 1979/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206937
- 有料閲覧
- 文献概要
XVI.閲覧,貸出し,返却
診療記録管理室には,必ず閲覧する場所を設置しておかなければならない.そして,医師らの必要に応じて,いつでも(時間内はもちろん時間外でも早急な場合は貸出す方法をあらかじめ決めておくこと)抽出し,原則として,この場所で閲覧してもらうことが望ましい.ただし,閲覧室の広さには限度があるので,同時に多人数になると,使用者に不便をかけることになる.そのほか,参考資料として使うため時間がかかったり,調査に使われる場合,あるいは学会発表の準備で大量の診療記録が必要の場合などには,貸出し業務が行われる.
言うまでもなく,診療記録は活用されてこそ意義があるので,貸出し・返却は日常業務のひとつであり,しかも記録室の係員はこの作業に相当量の時間を費すことになるので,貸出し・返却の手順はなるべくやりやすい方法で,しかも正確性をはからなければならない.
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