特集 医療機器管理の焦点
医療機器の保守管理—私のこつ
増田 康治
1
,
松浦 啓一
1
,
榊 徳市
2
,
正津 晃
3
,
和久井 聖一
4
,
今井 慶子
5
,
天野 清範
6
,
神崎 仁
7
,
小野 博
7
1九州大学医学部放射線部
2聖マリアンナ医科大学病院放射線部
3東海大学医学部外科
4癌研究会付属病院放射線治療部
5東京女子医大心臓血圧病院検査室
6埼玉医科大学眼科学教室
7慶応大学医学部耳鼻咽喉科
pp.575-584
発行日 1979年7月1日
Published Date 1979/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206909
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放射線診断機器管理—私のこつ
医療機器は今日多岐にわたり,その機構は複雑になっている.これらの機器を円滑に運用していくためには,保守管理が十分でなければならない.当施設では1968年より,すべての放射線機器について,設置時の点検,その後の毎朝夕の始業時点検と保守および年2回の定期点検を行っている.ここでは医療機器のうちでも放射線機器,ことに放射線診断用機器の保守,管理について,これらの経験に基づいて述べる
一般的に,機器の設置時にその性能を知り,保守をしながらも生ずる経年変化の状態を正しく把握することによって,初めてその機器を十分に使いこなすことができる.そしてまた医用放射線機器では,機器の性能の保持,機械的電気的安全性保持,そして放射線被曝に対する安全性の保持が求められる.これらによって不測の事故の防止と安定した医療情報の提供ができよう.
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