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医療費値上げをめぐる2つの大会—全国病院大会と全国医師大会
pp.31
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205153
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緊迫した状態を迎えた‘医療費値上げ’をめぐって,10月16日東京で2つの大会が開かれた.第1は‘9・21大臣公約実現要求全国病院大会’(主催・全国公私病院連盟).これは去る9月21日‘病院の危機’を訴えて厚生省内に座りこみ,厚相に緊急是正の年内実施を迫った病院代表団が,その実現をめざして運動を全国的に盛り上げるべく挙行したものである.大会は,①中医協即時開催,②30%以上の緊急是正を11月1日から実施,の2点を決議,その後参加者(1300名)は会場(芝・ニッショウホール)から厚生省へ向けてデモ行進した.
かたや,"自民党激励・公約履行大会"と銘打った‘全国医師大会’(主催・日本医師会).1500名あまりの各都道府県の医師会代表が,スライド制の即時導入と中医協解体をスローガンに,マトを政府自民党一本にしぼっての集会である.翌17日には,中医協の支払い側委員が中医協の即刻開催を厚相に申し入れるなど,この2つの大会を機に医療費アップへの具体的な動きがようやくみえはじめてきたようである.
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