グラフ
—小児の喘息の専門病院 中部みどり病院—喘息の治療は環境の改善から
pp.13-17
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204564
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このごろ難治疾患が注目されてきた.小児疾患にもいろいろ治療の困難なものがあるが,喘息は日常ありふれた病気でありながら,根治するのが容易でない.喘息の発作をおさえる薬はあるが,喘息そのものは薬だけではなおせないものである.
名古屋大学小児科の久徳重盛講師を中心としたアレルギー研究グループは,喘息の治療には環境を調整することが最も必要であることを認め,アレルギー,感染そして患者の心身問題を含めて総合的な治療システムを充実させることをはかってきた.ある篤志家の好意が,この夢を実現させ,昭和46年8月に,わが国でただ1つの喘息専門の病院である中部みどり病院が開設された.
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