研究と報告【投稿】
病院医師に関する研究—4.医師からみた看護婦およびパラメディカルについて
車田 松三郎
1
1東北大学医学部・病院管理学
pp.94-103
発行日 1971年8月1日
Published Date 1971/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204409
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はじめに
従来は医師が医療に関するオールマイティであると自負してきたが,最近は高度な医学と医療技術を実践するにあたって,医師単独ではどうにもならなくなってきた.すなわち医療に従事するものとして,医師以外に看護婦をはじめとして,パラメディヵル1,2)な臨床検査技師や診療X線技師・栄養士などその役割はそれぞれ異なるが,総合一貫的な医療を実現するうえにおいて欠くことのできないものとなってきた,従来,看護婦はともすれば医師にとっての診療介助にあたるものとしての認識が強かったのであるが,今日では看護婦の教育年限も長くなり,その専門技術も高度なものが要求されるようになり,また他のパラメディカル職種においても同様のことが要求されるようになってきた.医師のこれらの職種に対する見解も,年々変化をみせてきているように思われる.
そこで今回は,これらの関係について,その実態を観察し,考察を加えていくことにしたい.
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