特集 第19回日本病院学会臨時増刊号
シンポジウムの部
病院における節約のポイント
石原 信吾
1
,
平野 栄次
2
,
渡辺 孝
3
,
米盛 文雄
4
,
米原 勇
5
,
武内 杉治
6
1虎の門病院事務部
2駿河台日大病院
3秋田県立中央病院中央材料室
4大阪赤十字病院家政課
5浜の町病院
6京都第二赤十字病院
pp.95-100
発行日 1969年9月25日
Published Date 1969/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203755
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司会報告
"節約"というテーマは,元来消費経済的発想に立つものであり,‘身をつめて,物や人力の消費を減らす’ということを主眼とする.病院は医療サービスを生み出すことを目的とする生産経済であり,そうした消費経済的な意味だけで‘節約’の問題をとりあげるとするとポイントを誤ることになる.なお,‘節約’という言葉は‘ムダな物や人力の消費を減らす’という場合にも用いられることが,生産経済的にはこのほうが重要性をもつ.これは,むしろ合理化の問題であるが,今回の議論にはこの場合も含めて考えることにする.
病院には,節約の対象となる問題は広範多岐にわたって存在するが,現実にはその対策は散慢になりやすい.したがって,そのポイントをまず探ることが肝要である.また,消費経済的観念から生産経済的観念への切りかえということも,もうひとつのネライとして,各講師の実地に即したお話をうかがいたい.
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