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わが国における病院の公衆衛生活動の現況とその考察(VI)
塚原 国雄
1
1東京大学衛生看護学科
pp.741-746
発行日 1961年10月1日
Published Date 1961/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201846
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1.精神病対策
調査資料提出の279施設についてみると,1)精神科専門医の常勤している施設は,わずかに36にすぎない。これは対象総数279の12.9%に当たる。精神科専門医のパートタイムで勤務している施設は21(7.5%)で,両者を合わせても57(20.4%)にすぎない。
2)精神衛生相談については,これを行なつているのは36施設である。この数は精神科専門医の常勤している施設の数に等しいが,精神科専門医の常勤している施設と,精神衛生相談を行なつている施設とは必ずしも同一ではない。精神衛生相談を行なつていないと回答したのは159設施で,他の回答なき84施設もこれに含まるべきものであろう。即ち,88%におよぶ243施設においては,精神衛生相談は行なわれていないことになる。
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