--------------------
国立療養所の熱管理の推進
尾崎 嘉篤
1
,
清水 釤太郎
2
1厚生省医務局国立病院課
2厚生省医務局療養所課
pp.139-145
発行日 1959年2月1日
Published Date 1959/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201473
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
施設の運営経費を節約しようとする場合,その経費のうちで占める比率のなるべく大きなもので,しかも節約の実施容易なものに手をつけることが効果的であるのは云うまでもない。
医療機関の経営費では,人件費が最も大きな部分を占め,これをどの位に抑えるかで経営の赤字黒字が決定せられる位であつて,これに第一に手をつくべきであるが,国立機関などでは,その圧縮は必ずしも容易に実行出来るとは云えない。人件費に次ぐものは施設によつて多少順位の変更はあろうが,医療費,食糧費,燃料費等である。国立療養所のこれらの比率を示せば第1図の如くである。ところで前二者は,経費の性質からして節約は仲々困難であり,たかだか購入方法の改善,不明確な使用の防止程度しか実施できない。従つて経費節約の焦点はこれまで野放しの状況におかれていた燃料費ということになる。
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.