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日本の看護をどうする—病院管理発達のために
福田 邦三
1
1東大医学部衛生看護学科
pp.256-258
発行日 1957年4月1日
Published Date 1957/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201217
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近頃看護婦の程度を下げよかという働きが医師の側にあるという。現在の保健婦助産婦看護婦法及び関連省令で規定している看護婦は高等学校卒業後3年間実習中心の教育で養成することになつている。そしてその初任待遇は六級職で大学卒と同格であるが,そんな高級な看護婦は要らないというのである。これを以下私はナース看護婦と呼ぶことにする。
多くの医師から,これよりも簡単に資格が得られて,低い待遇で使える医師の技術的メイドの様なものが要望されているらしい。それは大体に於て明治,大正時代の看護婦に相当している様である。これを以下メイド看護婦と云うことにしよう。
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