座談会
病院と医療社会事業士
橋本 茂子
1
,
水上 武
2
,
中尾 仁
3
,
脇坂 健夫
4
,
吉田 ますみ
5
,
半沢 智恵子
6
,
猪俣 佳子
5
,
石原 信吾
7
,
橋本 寛敏
5
1賛育会病院
2国立東京第一病院
3厚生省保健所課
4国立療養所清瀬病院
5聖路加国際病院
6国立武蔵療養所
7病院管理研修所
pp.43-51
発行日 1956年9月1日
Published Date 1956/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201143
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中尾 本日はお忙しいところをお集まりいただき病院における医療社会事業を主題にしてお話願うということになつております。橋本寛敏先生は申し上げるまでもなく,わが国で相当な経験をお積みの方がお集りになられたので,今迄のお仕事を通じての意見や又将来に対する希望など大いに活発なお話しを期待します。この頃医療社会事業ということについて一般の関心が高まつて来た感じがしますが,今日お集りの皆様の中には最初は非常に仕事が進めにくかつたが最近は大部解つて来て貰つたので仕事がやりよくなつたというような御意見もあるのでないかと思います。吉田先生の所はわが国の草分けでございまして,先生御自身も長くおやりになつておりますし,一般的に医療社会事業に対する病院の方々の御認識はいかがでしようか。
吉田 私どもの病院では皆様がよく考えておられますような苦労は余りないのでないかと思います。ですけれども矢張りつねに新しい方が入つていらつしやいますので,先生全部がいつでも同じ状態によく理解しておられるということは言えなし駅でございます。ですからそういう点から見ても,結局は自分達自身が本当に良い仕事をして,新しい先生方にも何時でもそれを理解して貰うように一人一人話したりして努力して居ります。他所の病院に働いておられる方々は先生方も他の方々の理解もうちより少いと思われますので余計そういう苦労もおありになると思います。
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