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醫療社会事業の実際知識(4)
木村 典子
1
1大阪社会事業短期大学
pp.41-45
発行日 1953年5月1日
Published Date 1953/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200648
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第4編 醫療社会事業の実際
12月16日
子供をねんねこで背負い,質素であるが洗濯のよくされた着物をきている妻が来部する。ケースワーカーは子供を背からおろすのを手伝い,火鉢をすすめつつ面接をする。以下妻から聞いた概略は次の通りである。
夫の発病の状況。発病は昭和25年6月からで急に眼が見えにくくなつたり頭痛がしたりしていた。義母の信仰している「生長の家」の信仰をすすめられ,信仰にこつていたが其の中腦に異常をおこし,おかしなことを云うので妻が無理に近所の開業医の診察をうけさせうと,相当重態だから赤十字病院へ入院を勧められた。
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