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編集後記
小西
pp.56
発行日 1952年8月1日
Published Date 1952/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200526
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前號で豫告の通り,本號は第2回病院學會總會記事を中心に編集した。學會記事に先立ち,本學會の親元である日本病院協會の過ぐる1年間の歩みを回顧し,併せて將來の順調な發展を期待してこれに關する社説を掲げた。これは,同協會の機關誌でもある本誌としては當然なすべきいわば自己反省でもあり,標題に掲げた如く協會幹部に對する世論を代辯するものでもある。日本の病院を1日も早くそのあるべき姿に脱皮させたいと願う吾々病院人としては,折角生れたこの病院協會に非常に大きな期待をかけている。全國の病院を横につなぐ唯一の民主的な團體として,將又國外に對する我が國の病院の代表機關としてその責務は頗る重大と云わねばならない。ここに敢えて直言する所以は,全國に澎湃として起りつゝある病院運動の氣運に應えて緊褌一番,奮起を望む主意に外ならぬ。
病院學會の使命,今期學會の内容及び實況については,橋本會長の挨拶,演説抄録並びに吉田氏の見聞記より充分うかゞい知ることができると思うので蛇足は不要であろう。唯今期學會を通じて感じたことは,本學會の特徴としてもつと廣く門戸開放をすべきではないかということである。所謂病院管理者のみの集まりではなく,病院に働く各職種の人達にも進んで參加して貰える樣にしたいものだと思う。
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