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GARIOA留學の体驗
島內 武文
1
1厚生省病院管理研修所
pp.32-35
発行日 1951年12月1日
Published Date 1951/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200412
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第1信
昭和24年を第1回として所謂GARIOA (Govern-ment an Relief in Occupied Areas進駐國統治救濟)資金によつて,學生が毎年留學することになつて第1回50名,第2回280名,(内女子50名),第3回468(内女子74名)が渡米した。GARIOA資金によるものは或は今回限りとなるかもしれないが,少くとも同樣のものが今後共に續けられることは確實であるので,読者の參考のためにその手續を略記してみる。勤務先であつた國立病院に文部省からの募集要領が來たのが昭和25年9月であつて,今回は40歳までに年齢制限が擴張されたので,とにかく受けてみる事にした。第1次試驗は東大,慶大及び各地方に於て,同年10月14日に行われ,午前第1部,午後第2部として主として,英語の試驗であつた。問題は單語をあげて,これの同意語又は反對の意味の言葉を5〜6の單語の中より選ばせるもの,文章中の伏字に5〜6の單語の中より選んで挿入させるもの,發音の似たものと似ていないものとを區別させるもの等が10數題宛あり,又アクセントのあるシラブルを指示させるものもあつた。又短文をあげて,この内容につき4〜5題の問を出してあり,これ等の間には夫々4〜5個の答があるから,その中から正しいと思うものを指示するものが2題,又同樣であるが始めの短文は單に米人が1回だけ口述するに止め,文章が印刷してなくて,同樣の問答をするもの2題であつた。
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