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鹽化ビニル製醫療用品の使用經驗
古川 明
1
1國立大藏病院
pp.34-36
発行日 1951年7月1日
Published Date 1951/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200355
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緒言
最近プラスチツク工業の急速な進歩により色々な製品Plasticsが醫療方面にも應用されている。特にアクリル樹脂その他による肺結核手術用充填球,義齒義齒床,義眼,聽診器,整形外科補助器レ線フイルム觀察用シヤウカステン等は既に廣く實用化されている。然るに鹽化ビニルフイルムは防水衣類としては一般實用に供され,次第に普及されているが,醫療方面では未だ一般にあまり使用されていない。最近福岡に於て醫療用ビニル製品展示會が開催されたということであるが,私は既に1年前から之を先ず手術用防水前掛として使用し,四季を通じてその良否を検討したところ,從來のゴム引布又はゴム引絹布製品に比し優秀なことを認めたので,更にその他の製品としても使用している。茲に主として手術用防水前掛としての使用經驗を披露し,鹽化ビニル製醫療用品の普及改善を計りたいと思う。
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