特集 本格到来するDPC時代
【事例】
病院におけるDPCデータの活用―鳥取大学医学部附属病院
中村 廣繁
1
,
豊島 良太
2
1鳥取大学医学部附属病院 胸部外科
2鳥取大学医学部附属病院
キーワード:
DPC
,
在院日数
,
入院診療単価
,
SWOT分析
,
クリニカルパス
Keyword:
DPC
,
在院日数
,
入院診療単価
,
SWOT分析
,
クリニカルパス
pp.698-701
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101774
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平成15年にDPCが導入されて以来7年が経過した.鳥取大学医学部附属病院は特定機能病院として当初からDPCを導入し8年目を迎えたが,その間医療は大きく変貌してきている.特に在院日数の短縮,検査・注射・処方の外来移行,手術件数の増加,医療連携の整備,経費削減のための工夫などの急速な変化が地域の医療全体に与えた影響は測り知れない1).大きな変化の流れの中で果たして医療の質は担保できてきたかどうか,患者満足度も含めて検証することも大切となってきている.本稿では膨大なDPCデータを経営改善へフィードバックする手法の1つとして当院の入院と外来診療区分の推移を分析し,さらに二次医療圏におけるSWOT(Strength, Weakness, Opportunity, Threat)分析2-4)を行うことで,当院が地域の中で果たすべき今後の役割と方向性を検討した.
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