連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・31
周産期医療と障害児―心に寄り添う支援
小島 好子
1
1自治医科大学附属病院地域医療連携部 総合相談室
pp.254-257
発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101411
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近年,周産期医療が発達し,1,000gにも満たない超低出生体重児が助かる時代を迎えた.その一方で,障害の受容を迫られ,葛藤に苦しみ続けながらも,かけがえのない命を必死で守ろうとしている両親の姿が存在する.
命が助かり,当院での治療も終わり,退院後の生活の場(在宅あるいは施設)の選択を迫られる頃には,両親は医療的ケアが必要で,かつ障害を背負ったわが子と生活していかなければならない現実に直面する.
今回,医療ソーシャルワーカー(以下,MSW)が,退院支援を通して両親の揺れる思いに寄り添うことができた事例を報告する.
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