連載 ヘルスケアと緑・10
子どもと癒し―その1―イギリス
浅野 房世
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1東京農業大学農学部バイオセラピー学科園芸(植物介在)療法学研究室
pp.862-863
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101295
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さて,今回紹介する施設は,イギリスのバーミンガムにある,世界で3番目に作られた子どものホスピスである.地域において年間600名以上の終末期の子どものケアを実施しており,そのサービスは,子どもとその家族に24時間体制で提供され,患児だけでなく家族も一緒に施設を利用することができる.大きな敷地の中にある平屋と一部が2階の建物は,少し大きめの住宅と見間違う.死を間近に控えた子ども,親,そして兄弟姉妹のプレッシャーは大きい.このプレッシャーから一時的にでも開放し,それぞれが担わなければならない苦しみを少しでも軽減したいというのが,この施設のコンセプトである.
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