連載 病院管理フォーラム
事務長の病院マネジメントの課題 急性期病院の立場から・10
病院経営の方針となる施設基準取得の意義
小松 茂樹
1
1特定医療法人財団大和会東大和病院
pp.57-59
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100546
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どの時代にも元気な組織があるものだ.日本の歴史をみても,企業をみてもそうである.
バブル崩壊による10年を超える経済後退の中で,国公立病院,社会保険立病院,労災病院などもその組織自体の変革を迫られている昨今である.現在,日本における医療界では,概して民間・私的病院のほうが元気がよい.元気な病院に共通することが幾つかある.
その第1は,理念,目的を明確に掲げ,強力なリーダシップを発揮する指導者のいる病院である.第2には,しっかりした参謀役の事務長のいる病院である.特に,最近の医療界で話題になっている病院には素晴らしい事務部長の存在がある.第3には,時代と地域とを見据え,地域住民に信頼される医療を提供している病院である.
少子超高齢社会に向かう中で,医療制度,高齢者医療制度,診療報酬体系などの大きな変革を求められている今の時代は,3年後,5年後,10年後の予測が難しい.しかし,やはりその中で時代を読み,創っていく経営者がいるものである.やはり組織は人(リーダ)である.
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