連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第147回
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター
岩堀 幸司
1
,
橋出 謙一
1
1株式会社日建設計
pp.358-362
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100535
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「県立南部医療センター・こども医療センター」は,那覇市に隣接する南風原町の三大森のひとつ「新川森あらかわむい」を背後に控え,森によって集落や農地が台風や北風から守られるという沖縄の思想にもとづく地に立地している.近くには世界遺産に指定された首里城がある.434床の新病院は,旧県立那覇病院の改築に伴い,こども病院を併設したことに特徴があり,成人部門と合わせることで医療設備,人的資源の活用を図った.こども医療センターは総合受付,外来,病棟を成人部門と独立して設け,手術室や検査部門は共用している.
一般医療に加えて,救命救急機能,母子総合医療機能,離島医療支援機能,臨床研修機能,地域医療連携機能,国際医療協力機能を備えている.沖縄の文化,自然と調和した元気の出る病院,21 世紀の新しい医療を提供できる医療空間を目指した.
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