グラフ
沖縄の健康と未来を守る
pp.97-100
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100478
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人口約137万人の沖縄県は北部・中部・南部に分かれ,このうち那覇市を含む南部地域に,県民のほぼ半数が暮らしている.この沖縄最大の医療圏の中核を担うために,2006年4月,沖縄県立南部医療センター・こども医療センターが新設された.南部地域で初めての24時間・365日対応の救命救急センターと,沖縄県で初めての小児専門病院を併設している.
小児専門病院を求める運動は「全国心臓病の子どもを守る会」を中心に,30年以上前から行われていた.本土で心臓病の手術を行う場合,患者と家族の精神的,経済的負担は大きい.術後のフォローも含めて,なんとか地元で継続した医療を受けられないかという声はやがて市民運動となり,老朽化した県立那覇病院の改築計画が持ち上がった際に「こども医療センター」の併設という形で実現した.
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