特集 病院の人材確保―景気・社会構造の変化を踏まえて
看護師の募集状況
荒井 邦夫
1
1七尾看護専門学校
pp.717-719
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100368
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■七尾看護専門学校の沿革
石川県七尾市は能登半島の中程に位置し,平成 16 年 10 月に(旧)七尾市,田鶴浜町,中島町,能登島町の 1 市 3 町が合併した人口約 6 万人の中都市である.
昭和 35 年頃,七尾市の医療現場では無資格の看護師が多数勤務していた.看護教育を受ける機会を作ってあげたいという医師会の先生方の気持ちにより,昭和 38 年に准看護師養成所ができた.その後,看護師の必要性が求められ,看護学科(進学課程)が併設された.しかし,准看護学科は定員割れや生徒の学力低下が著しく,経営の悪化が憂慮されたため,准看護学科を廃止して,看護師 3 年課程(定時制),その後,(全日制)へと変遷した.七尾看護専門学校の沿革は表 1 の通りであり,多くの卒業生が,能登地区の保健医療福祉の現場で活躍している.養成課程の変遷については図に示す.
本稿では地方の医師会立の看護学校の一事例として報告する.
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