本の紹介
「脳卒中ホームエクササイズ」―荻島秀男監修・井口恭一著/「家族クライシス療法(地域精神衛生活動の実際)」―D.G. Langsley・D.M. Kaplan著,桑原正明・打田茉莉・融道男訳
山下 隆昭
1
,
佐久間 調子
2
1兵庫リハビリテーションセンター
2岡山県立内尾センター
pp.891
発行日 1979年12月15日
Published Date 1979/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102060
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「脳卒中ホームエクササイズ」
荻島秀男監修・井口恭一著
脳卒中患者の家庭での訓練についての専門書は我国においても近年多く見受けられる.しかし,他に比べ本書の特徴は,回復段階に応じた訓練の章に代表される如く,著者の経験から分折したキメ細かな説明と,各動作を介助のある場合と介助のない場合に分けて述べてある点である.このため,患者の能力によって適切な訓練を施行しやすくなっている.全体に13章から構成され,リハビリテーション,ホームエクササイズについて,脳卒中と機能障害,随伴症状とその対処,合併症とその対処,回復段階に応じた訓練,関節可動域訓練,運動機能維持訓練,基本的な動作の訓練,歩行に関する訓練,日常生活動作の訓練,異常歩行とその改善,下肢装具とその使用等について述べてある.
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