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はじめに
この1年間12冊の雑誌の中にイギリスOTの歴史的・社会的変化をみることができた.
一つはスコットランドのOT協会とイングランドのOT協会の合併が長年の交渉の結果,5月に行われThe British Association of Occupational Therapistsとして一体になったこと,雑誌名も‘OccuPational Therapy’から‘The British Journal of Occupational Therapy’となり資格あるOTの会員としてのタイトルはM.B.A.O.T.となったことであり,もう一つは雑誌の型の変更である.以前のイギリスの雑誌は小型であったと記憶していたが,現在は大型になっている.読み出してみると行間が狭く,紙が薄いため後頁の文字が写ったりで目が大変疲れて説みにくいなと思っていたら編集者宛欄に同じような不満が会員から訴えられていた.別冊を読み進むと変更せざるを得なかった理由がインフレのあおりによることがわかった.紙の輸入が制限されて,発刊困難や遅延をきたしている雑誌もあること,内容を減らさず通信料を安くあげるためには字を小さく行間を狭くし紙を薄くせねばならなかったこと等が述べられていた.
掲載されている論文は内容別に分けてみると,
精神科関係 9
身体障害関係 4
老人関係 3
小児関係 2
ADL(主に自助具)関係 14
治療器呉関係 4
リハビリテーション関係 2
コミュニティ・ケアー関係 2
他組織,他機関及び協会関係 7
施設紹介関係 2
カンファレンスレポート 7
コースレポート 2
以上のようになる.下記にそれらの論文内容を簡単に紹介する.
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