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編集後記
谷岡 淳
pp.852
発行日 1973年11月15日
Published Date 1973/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100738
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前号に続き本号でも特集として脊損を取りあげました.以前にもこのテーマは掲載されたと思いますが,時の流れと共に,私達が志向するリハビリテーション事業も新たに立ちふさがる関門と相対さねばなりません.本号では特にADLに焦点をあわせましたが,ひと口に脊損患者のリハビリテーションといえども容易ならない問題の山積していることが各論文の随所でうかがわれます.就中,脊損患者の医学的(発症)管理から社会復帰に至るADLの過程を阻む諸々のオプスタクルは,医療従事者のみがいくら力説し解決しようとしても患者自からの積極的なアクションも伴なわない限り取り除けない感じがします.この事実は,何も脊損患者に止まらずすべてのリハビリテーション対象者に当てはまる現象かも知れません.
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