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編集後記
谷岡 淳
pp.399
発行日 1977年5月15日
Published Date 1977/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101486
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朝日新聞の日曜版に米国の有名なリハビリテーション専門医の印象記が載ったことがある.彼とて日本全国のリハビリ施設をくまなく視察した訳ではなさそうだが,現在の日本のリハビリは米国の35年前の状態と同じだという.過去10数年日本のリハビリも一歩一歩前進し,先進国への仲間入りも,と考えていた矢先の厳しい戒めである.欧米諸国と比較して日木のリハビリかそんなに遅れているのだろうか.遅れていると言わしめる根本的な原因はどこに宿っているのだろうか.彼の言を待つまでもなく,確に専門医も少く,また専門医の教育制度も未確立である.更に,セラピストの教育も改善策が遅々としている状態であろう.
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