特集 めまい—問診から治療まで
V.治療と予後管理
めまいの薬物療法
赫 彰郎
1
,
添田 敏幸
1日本医科大学第二内科学教室
pp.841-845
発行日 1986年10月20日
Published Date 1986/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210204
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I.はじめに
めまいをきたす疾患はきわめて多く,日常診療上耳鼻咽喉科,神経内科のみならず,一般内科,循環器科,脳神経外科,整形外科あるいは眼科,産婦人科ほか広範な領域にわたる。
めまい感の訴えには回転性のめまいをはじめとして,グラグラする,ふらつく程度,浮いているような感じ,さらには立ちくらみ,気が遠くなる感じなどさまざまである。すなわちめまいは回転性のめまい(vertigo)と非回転性のめまい(dizziness)とに大別され,後者はさらに動揺型と失神型とに分けることができる。
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