カラーグラフ 目でみる耳鼻咽喉科
成人に見られる喉頭乳頭腫
石井 英男
1
,
安岡 義人
1
1群馬大学耳鼻咽喉科
pp.408-409
発行日 1978年6月20日
Published Date 1978/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208660
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成人(著者の経験では30歳台から60歳台に多い)の喉頭乳頭腫は比較的稀な疾患で,角化の強いものは臨床的に癌と間違えられ易く,組織検査の結果はじめて乳頭腫と判明することが多い。さらに著者らも色々の治療を試みたが未だ納得の行く方法が分らず,現在は組織検査を行ないながら特別の治療を行なわず経過を観察している状態である。ここでは成人の喉頭乳頭腫中悪性化したと思われたもの,長期間に亘り再発を繰返えしたが悪性化しなかつた症例,切除で治つた限局性のものなどを組織像と喉頭像を対比して供覧した。
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