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Hörstummheit症例
松山 信夫
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1東北大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.563-565
発行日 1957年7月20日
Published Date 1957/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201815
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Ⅰ.緒言
Stummheitとは言語の発育障碍の最も高度なもの,即ち音声言語を発する能力の未形成の状態を指すのであるが,普通我々の外来を訪れる患者に就いて唖と言えば先ず其の大部分は先天性或いは後天性の聾唖であり,聾唖についで白痴性唖,更に極めて少数例としての聴唖(Hörstummheit),或いは亦軽度の聴力障碍,智能発育障碍を合併した所謂混合型聴唖(或いは移行型聴唖)が見られる現状である。而して亦聴唖の原因に関しても遺伝素因を始めとして,何僂病,頭部外傷,其の他種々論じられて居り真に興味ある問題である。適々私は聴唖症患者を調査する機会に恵まれ,此に症例を報告すると共に,種々文献を参照して考察を試みた。
Matsuyama reports two cases of deaf-muti-sm that was met with in children aged 5 yearsand 10 months and 5 years and 7 months res-pectively.Various etiologies of this condition are discussed with a review of literature on this subject.
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