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米國に於ける耳鼻咽喉科藥物療法に就て
古屋 光信
pp.131-133
発行日 1951年3月20日
Published Date 1951/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200480
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化學療法劑の代表として考えているSulfonamide及びその誘導體が戰後我が國に次々と米國より紹介され,その臨床賓瞼の極めて良好なる成績を得益々廣く利用されて居り,更に化學合成の可能なる點より大いにその利用價値が期待される點,又一方Penicillinの紹介に始まりStreptomycin,Terramycin,Aureomycine,Chloromycetin等々の坑菌性物質の研究は内外共に長足な進歩な遂げていることは既に周知のことである。特にこの方面の研究の優れた米國に於ては現在急性乳樣突起炎等の疾患は既に忘れられた疾患とされるに至つて居ることは藥劑の研究の進歩發達と適切なる併用法とにより非手術的療法の範圍を擴大せしめることが可能であることを示すものである.一般に醫師により診斷をうけ處方箋を書いてもらい點耳,點鼻等を家庭に於て使用し,週に1-2度の診察を受け經過,豫後を見てもらうことが常識である國であつて見ればかかる藥劑の進歩發達なことは自然の勢とも云えようが,その種類及び藥効などを紹介するも興昧あることであると考えてこゝに報告致します.
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