Japanese
English
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腎カルブンケル
RENAL CARBUNCLE
古沢 太郎
1
,
平竹 康祐
1
Taro FURUSAWA
1
,
Yasusuke HIRATAKE
1
1京都第二赤十字病院泌尿器科
1Department of Urology, Kyoto Second Red-Cross Hospital
pp.593-598
発行日 1963年6月1日
Published Date 1963/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203538
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I.はじめに
Israel (1891年)は全身性または局所性化膿性疾患後に発生する2次的血行感染による腎の限局性化膿性疾患に対して腎カルブンケルと命名した。以来欧米においては200例以上,本邦では菊地,川野(1932年)の報告以来55例をみる。これらの報告はいずれも腎カルブンケルと腎膿瘍との差異について臨床的および病理組織学的見地から論ずるととく,に本疾患の診断のきわめて困難なる事実を強調している。
われわれは最近本症の1例を経験したので報告するとともに,本邦の56例中詳細の得られた42例について文献的考察を試みた。
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