Japanese
English
症例
腎腫瘍を思わせた腎カルブンケルの1例
A Case report of Renal Carbuncle
並木 重吉
1
,
高橋 洋
1
Shigeyoshi NAMIKI
1
,
Hiroshi TAKAHASHI
1
1国立金沢病院
1Kanazawa National Hospital
pp.291-293
発行日 1962年4月20日
Published Date 1962/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202880
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緒言
1891年J. Israel1)が頸部癤瞳から血行転移性に,腎皮質,1部髄質におよんで発病した,健康部との境界明瞭な,豚脂様組織よりなる腫瘍状外観をていする病巣を腎カルブンケルと命名した.
以来欧米ではWelch & Prather2)(1949),Pearlman3)(1951)がそれぞれ200例以上の集録を出している.本邦においては,昭和7年菊地,川野らの第1例にはじまりすでに53例の報告があり,比較的稀有な疾患といえる.
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