Japanese
English
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多発性結石を伴つた尿管瘤の1例
A CASE OF URETEROCELE WITH MULTIPLE CALCULUS.
谷村 実一
1
,
西垣 定雄
1
Jitsukazu TANIMURA
1
,
Sadao NISHIGAKI
1
1大阪医科大学泌尿器科学教室
1Dept. of Urology, Osaka Medical College
pp.523-526
発行日 1962年6月1日
Published Date 1962/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203297
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I.緒言
尿管瘤とは,先天性に尿管下端が嚢状に拡張し,膀胱内に膨隆したものと定義される。本症は1853年Lechlerが剖検で認めたのが最初であると云われ,本邦では1923年尾形の1例をもつて嚆矢とする。その後内外ともに多数の原著或は報告があり,また本邦症例の統計では,大越,落合,土屋等の詳細な記載に接する。
著者は最近,左側重複腎盂兼不完全重複尿管に合併し,かつ28ケの小結石を含有した本症の1例を経験したのでここに報告する。
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