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汗管腫の2例
島 多門
1
1東北大学医学部皮膚科
pp.683-686
発行日 1956年10月1日
Published Date 1956/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201779
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最近経験せる汗管腫の2例を報告する。
〔第1例〕19歳。女。幼時から眼瞼及び願部に粟粒大の扁平な丘疹が集簇して存在して居たが16歳初経時より徐々に増加して著明となり且つ淡褐色の色調を帯びて来た。自覚的症状は之を欠き,又,この丘疹は夏季発汗多量となつても痒みを生ずる事もない。又発疹は月経とも無関係である。家系内では母親の眼瞼に同様の発疹があつたという。便通は正常,月経は規則的。尿所見,血液所見異常なし。
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