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内外文献抄録
pp.253-261
発行日 1955年4月1日
Published Date 1955/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201412
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皮膚科
外国文献
遲発性皮膚ポルフィリン症 L.A.Brunsting-Arch.Dermat.& Syph.70:551,1954。
ポルフィリン症には赤血球形成性と肝性の2型があり,後者は更に間歇的急性型(急性中毒性又は特発性)と遅発型(慢性型)の2型に分けられる。遅発型は1般に考えられている程稀なものではなく,著者は34例について観察した結果,27例は遅発型で7例は胃腸症状又は神経症状,時には両者を共に有する急性型との合併例であつた。本症は40〜60歳迄の男性に多く,家族歴と糖尿病,アルコール中毒の既往に注意せねばならない.。又他の原因による肝機能障碍も多くみられる。症状として光線過敏症と色素沈着は通常見られるが,本症を決定付けるような組織所見はなく,良性の水疱症と同様な像を呈す。尿中のポルフイリソ排泄は長期間存続する。
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