皮膚科圖譜・7
色素失調症
福代 良一
1
1東大皮膚科
pp.299
発行日 1951年7月1日
Published Date 1951/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200536
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1年3カ月,女。兩親は從兄弟同志,尚他に複雜な血縁關係あり。同胞中には同病なし。出生正常,出生時既に上下肢屈面に小水疱,膿疱,痂皮を認めた。皮疹の發生は生後3カ月迄著しく,躯幹にも發生するようになり,その後漸減した。皮疹の發生するときは,浮彫り樣に隆起し,稍々赤味を帶びる。現症。腹部,腰部,下肢等に淡褐色,暗褐色,灰紫黒色の列序性の皮疹あり。個疹は星芒状乃至不規則形で,邊縁は外方に向つてカンコンカーブである。この數が集つて,線状,渦状,或は融合して網状の配列をとる。
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