--------------------
細網内皮系統に關する最近の研究
赤崎 兼義
1
1新潟醫科大學
pp.95-100
発行日 1950年3月1日
Published Date 1950/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200320
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.まえおき
著者に課せられた標題は「細網内皮系の最近の進歩」と言ふのであつて,恐らく此の方面に關する最近の文献を廣く渉猟することを希望せられたものと推察せられるが,與へられた紙數も僅かであるし,労々著者の教室では數年來,此の方面の研究に専念しており,今迄にあげ得た新知見も少くないので,本編では專ら教室の業績を骨子として述べることを許容せられたい.
扨々細網内皮系統(Retikulo-endotheliales System)とは1913年Aschoff教授が共の門下Landauと共に間葉に由來し,生體染色で顯著な貧喰像を示す細胞群に附與された名稱であり,之を又淸野教授が紺織球型細胞系統とも呼ばれていることは周知の事實である.因にAschoff教授によると細網内皮系は次表に示す如くである.
Copyright © 1950, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.