特集 心筋症診療のフロントライン—概念から最新の治療まで
Ⅲ章 病理
心筋症の病理
池田 善彦
1
1国立循環器病研究センター病理部病理診断科
pp.23-32
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200548
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Point
・心筋炎の中では,ステロイドや免疫抑制療法が有効な好酸球性,巨細胞性,肉芽腫性,ループス心筋炎の診断は重要である.心筋炎疑診例での凍結組織を用いた迅速診断は有用である.
・二次性心筋症の診断には,PAS,diastase PAS,oil red O,酸ホスファターゼなどの特殊染色,Gb3,LAMP 2,ATGL,PLIN 2,AL-κ,AL-λ,ATTR,AA,dystrophinⅠ・Ⅱ・Ⅲ,dystrophin A・B,PD-L1,ubiquitinなどの免疫染色,電顕による検索が有用である.
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